必要は発明の母、特許事務所は発明の父?

特許申請・出願や特許事務所がわたしたちにとってどのぐらい身近なものであるかを説明する際に、「浮き袋付の洗濯機のゴミ取り」などの例があげられることがあります。
洗濯は主婦が毎日行わなければならない重要な仕事です。このように毎日毎日くり返される作業の場合、その一部がほんのちょっと改善されただけでも、一生分のスケールで考えた場合には大変な違いとなることがあります。

洗濯機を使ったことがある人ならすぐわかるように、特にパイル地のタオルを洗濯した場合などには大量の繊維のゴミが排水口に残ります。この洗濯機に張り付いたゴミを取り除くのに1分かかったとしましょう。さきほどあげた「浮き袋付の洗濯機のゴミ取り」を使用すれば、1日だけで考えるとたった1分の違いであっても、1年では365分、10年では60時間以上も時間が有効活用できることになるのです。

「必要は発明の母」とは良く言われることです。主婦は日々同じ作業をくり返していますから少しでも仕事量を減らすことのできる製品を見る目が肥えています。後は自分が感じた不満をどのようにすれば解消できるかを考えるだけです。
少しでも良いアイデアが浮かんだら、後に続く特許の申請などの面倒なことは特許事務所に任せましょう。アイデアがいくつも思い浮かぶような人の場合にはアイデアノートを作っておくと良いでしょう。ノートにまとめておくことで後で見直してもっと改良できるところがあるかなどを考えてアイデアをより洗練させることができます。
また、個人のお客様を大切にする特許事務所であれば、アイデアの初期の段階でも相談にのってもらえるでしょうから利用しない手はないでしょう。

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