本当はすごく身近な特許とあなたの関係

特許事務所と聞いても、「ああそういえば何かの便利グッズで数億円稼いだ主婦の話とかあったな。でも自分には特許事務所など何の関係もない」と考える人が多いのではないでしょうか。
特許出願や特許事務所と聞くだけで何かものすごくユニークで天才的な発想でなければ話にもならないと思っているのです。

しかし日々の生活の利便性を支えているのは意外なほど「何でも無い」特許、実用新案である場合が多いのです。
例えば某大手のティッシュペーパーのメーカーでは使用済みのティッシュの紙の箱をつぶしやすくするために箱の両端に指を入れるためのミシン目を付けました。このミシン目から指を差し込んで左右に開くと角のあるティッシュペーパーの箱がいとも簡単に畳めるようになるのです。

このティッシュペーパーの箱の畳み方のアイデアを思いついたのは、日本でも後発のティッシュペーパーの製造会社でした。しかしこの箱の折畳みがしやすい点や商標登録したブランド名などを大きく消費者にアピールした結果、今では日本を代表するティッシュペーパーのメーカーの一つになっています。

この実話は、特許、実用新案というものが特に「天才的なひらめき」ではなくても、結果的にそれが便利で使い勝手に優れていればひじょうに大きなヒット商品につながることを示しています。
逆に言えば「何だ、その程度のアイデアなら自分にだって考え出せるし、特許事務所に頼んで特許申請・出願して登録すれば済むじゃないか」と言うようなアイデアに対して、これまでだれもそれを実行しなかった点に注目した「マメさ」の勝利とも言えるかも知れません。

実用新案と特許との区別は?(特許庁)