パッとひらめいたら特許事務所に相談!

私が住んでいる街の地下鉄駅の近くの路地で、ある夜野菜の露店販売をしている光景を見かけました。
昼間は人通りが多いのでこうした露店を出すことはできませんが、夜になると昼間とは打って変わって人通りが無くなるため個人宅の駐車スペースを貸してもらって店を出しているみたいでした。

この界隈には夜遅くまで開いているスーパーも無くて夜遅く帰宅するサラリーマンは、夜食用にはコンビニの弁当ぐらいしか買えない状態でしたが、この夜間限定の露店はそういったサラリーマンたちに好評だったようでほとんど毎晩野菜は売り切れていました。野菜もけっこう新鮮で値段が安かったことも奏功していたようです。

しかしこの半年後くらいにこの露店から10メートルほど離れた所にある24時間経営のコンビニが、「野菜コーナー」を設置したのです。コーナーはそれほど大きくはありませんが価格も安いので利用客がすぐに増えました。
その後1ヶ月ほどして、お客をコンビニに取られてしまった露天商は店を閉めました。

私はこれを見て「これこそ資本主義の典型だな」とふと考えました。零細な企業がニッチなニーズで儲けを確保していても、そこに大きな資本が乗り込んで同じサービスを展開し始めると、零細企業はあっという間に吹き飛ばされてしまいます。
こういったことに対応するには零細企業でも良いアイデアを思いついたらそれを守ることが重要なのだと思いました。野菜の露店販売の方法では特許出願・申請しても特許は登録できないようですけどね。

特許は一見小さな企業や個人とは何の関係もないように感じますが、それは大きな間違いで、小さな企業こそ特許を盾にして成長しなければならないのです。
特許を取得するためにはさまざまな申請や調査が必要になりますが、そうしたことは特許事務所にまとめて依頼すれば済むことです。特に中小企業や個人事業主に特化した特許事務所はこうした小さな企業や個人のアイデアについて特許申請手続きをして登録するためにあると言ってもいいのかもしれません。
パッとひらめいたらすかさず特許事務所に相談する、これが資本主義を生き延びる小さな会社の大きなポイントのように思いました。

野菜の露天販売方法は特許登録できるのか特許・実用新案とは(特許庁)を読んでみましょう。

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